強化・弱化に活路はある?ジャミラス・キラーマシン・グレイナルで検証してみた

「ジャミラスのはげしいおたけびは強いって聞くけど、本当? 弱化で相手を止める構成は通用する?」
「キラマにマホカンタはなし? 強化で味方を支える構成は通用する?」
モンスターバトルでは、攻撃だけでなく強化(青)や弱化(紫)の技も継承できます。性格によっては強化・弱化を撃つ確率が大きく上がるので、「あえてそういう型にすれば、刺さる相手があるのでは」と考えたくなります。
そこで、なかモンDB で開発している戦闘シミュレーションを使い、ジャミラス・キラーマシン・グレイナル の3体で約250万戦を回して確かめてみました。
この記事では、検証のやり方 → 前提となる決着ターン → 3体それぞれの結果 → なぜ活路がないのか の順に整理します。
検証のやり方
比べたいモンスター以外の条件をそろえるため、次の形にしました。
- 自分のパーティは3体を固定:ギガンテス/オーシャンボーン/スライムジェネラル。なかモンDB に登録されているユーザーにおいては、どれも保有率9割前後で、組みやすい顔ぶれです
- 4体目だけを差し替えて比べる。性格や継承玉を変えたときの差が、そのまま4体目の差になります
- 相手は30パーティ。人気が出そうな魔王や18000歩族を中心に用意しました
- 1組あたり1,000戦。「自分の1パーティ × 相手30パーティ」を総当たりして、平均勝率を出します
各モンスターの継承玉・技は、なかモンDB に登録された個体で最も多い構成を基準にしています。
相手30パーティの顔ぶれはあくまで一例です。環境はグランプリごとに変わるので、数字そのものより「傾向」を見てください。
前提:試合は2〜4ターンで決まる
まず、1試合が何ターンで決着しているかを見ておきます。グレイナルの検証(81万戦)の内訳です。
| 決着 | 割合 |
|---|---|
| 1ターン | 0.7% |
| 2ターン | 29.4% |
| 3ターン | 48.1% |
| 4ターン | 17.3% |
| 5ターン | 3.8% |
| 6ターン以上 | 0.8% |
| 平均 | 2.97ターン |
2〜4ターンで94.8%が決着し、いちばん多いのは3ターンです。
これがこの記事のカギになります。3ターンで終わる試合で、ダメージを与えない強化や弱化を1回撃つと、そのモンスターは攻撃できる3回のうち1回を手放すことになります。4ターンなら4回のうち1回。つまり、
攻撃を伴わない強化・弱化を1回撃つたびに、そのモンスターの攻撃機会の25〜33%を失う
ということです。これを取り返せるだけの効果があるかどうかが、以下の検証の中身です。
弱化:ジャミラスのはげしいおたけび
ジャミラスは「はげしいおたけび(紫)を継承すると強い」という噂があります。実際、なかモンDB に登録されたジャミラスでも、はげしいおたけび入りの構成が最も多くなっています。
ただ、行動確率を調べると、いちばん多い性格のいっぴきおおかみは弱化を撃つ確率が9.0%しかありません。むっつりスケベなら29.7%で、約3.3倍撃ちます。
そこで、型も性格もそのままで、はげしいおたけびを付けた場合と外した場合を比べました。この比較だけは、差をはっきりさせるため1組5,000戦で回しています。
| ジャミラス | おたけびあり | おたけびなし | 差 |
|---|---|---|---|
| いっぴきおおかみ・斬体型(弱化9.0%) | 45.2% | 44.4% | +0.8 |
| むっつりスケベ・ブレス型(弱化29.7%) | 45.5% | 42.6% | +2.9 |
噂どおり、おたけびは付けた方が勝率が上がりました。特に撃つ回数の多いむっつりスケベで差が大きく、相手30パーティのどれを見ても、外して勝率が上がった相手はありませんでした。
豆知識:弱化を9.0%しか撃たないいっぴきおおかみでも、はげしいおたけびを外すと勝率はわずかに下がりました(45.2% → 44.4%)。「どうせ撃たないから外す」はしなくてよさそうです。
理由は技の中身にあります。はげしいおたけびは、全体にダメージ(威力0.9倍)を与えつつ相手を休みにする技です。撃ったターンも攻撃を捨てていないので、冒頭の「攻撃機会を失う」損がありません。ダメージを与えながら相手を止められるぶん、むしろ得をしています。 ただし、ジャミラス自体の強さは別の話です。
最初に書いた条件(ギガンテス/オーシャンボーン/スライムジェネラルの3体に4体目を足し、相手30パーティと1組1,000戦)で、4体目に入れる候補を並べてみました。グレイナル以下の4体は、なかモンDB でこの3体と一緒に登録されることが多いモンスターです。結果、ジャミラスは最下位でした。
| 4体目 | 平均勝率 |
|---|---|
| グレイナル | 57.5% |
| 冥王ネルゲル | 54.1% |
| 闇竜バルボロス | 53.6% |
| アームライオン | 49.7% |
| ジャミラス(いっぴきおおかみ・斬体型・おたけびあり) | 45.3% |
| ジャミラス(むっつりスケベ・ブレス型・おたけびあり) | 45.2% |
おたけびで少し伸ばせても、候補の中での順位は変わりません。
強化:キラーマシンに強化を持たせる
キラーマシンは継承玉の青枠(強化)がBランクで、基本の構成では空いたままになっています。もとから覚える技にも強化・弱化がないので、青が空なら性格に関係なく毎ターン攻撃します。
ここに強化を入れて、強化をよく撃つ性格にしたら刺さる相手が出るのでは、と考えて試しました。性格ごとに、青なしと強化4種を比べています。
| 性格(青に強化を入れたときの強化率) | 青なし | フバーハ改 | まもりのたて改 | カリスマバリア改 | マホカンタ改 |
|---|---|---|---|---|---|
| ずのうめいせき(35%) | 40.5% | 38.6% | 36.1% | 40.4% | 36.2% |
| おせっかい(30%) | 41.2% | 39.2% | 37.3% | 41.4% | 37.5% |
| きれもの(20%) | 40.2% | 39.8% | 38.1% | 40.3% | 38.6% |
| いっぴきおおかみ(10%) | 45.2% | 44.9% | 43.1% | 44.8% | 44.0% |
見るポイントは2つです。
1. 強化を入れても伸びない 同じ性格の青なしと比べると、カリスマバリア改はほぼ変わらず(−0.4〜+0.2)、フバーハ改・まもりのたて改・マホカンタ改は下がりました(最大−4.4)。強化を撃ったターンの損を、強化の効果で取り返せていません。
2. 性格を変えるだけで下がる 青なしのままでも、いっぴきおおかみ(45.2%)から他の性格にすると40%前後まで下がります。キラーマシンは攻撃・素早さの高いいっぴきおおかみが一番合っていて、強化を撃ちやすい性格はステータスの時点で不利です。
つまり「強化を撃たせたいから性格を変える」は、ステータスで損をしたうえに、強化でも得をしない、という二重の損になります。
「平均では負けても、特定の相手には刺さるかも」と思って相手30パーティを1つずつ見ると、フバーハ改・まもりのたて改・カリスマバリア改では、基本の構成(いっぴきおおかみ・青なし)より5ポイント以上伸びた相手はゼロでした。
マホカンタ改だけは、ハーゴンとオルゴ・デミーラが入った呪文中心の相手に大きく伸びています。おせっかいで比べると、同じ性格の青なし(53%)に対して61〜62%と、8〜9ポイント上です。呪文を跳ね返す技なので筋は通りますが、そういう相手は少数派で、平均では下回ります。「キラマにマホカンタ」は、相手が呪文中心とわかっているときだけの選択肢と言えそうです。
強化:グレイナルの青枠は何を入れても変わらない
グレイナルはもとからバーハ改を覚え、なかモンDB の登録で最も多い構成は青枠にフバーハ改です。この青枠を、マホカンタ改・カリスマバリア改に変えたらどうかを試しました。
主な型3つを、それぞれよく使われる性格で比べています。メラ型・おせっかいは、強化を多く撃つ性格での参考です。
| 型・性格 | フバーハ改 | マホカンタ改 | カリスマバリア改 |
|---|---|---|---|
| メラ型・むっつりスケベ | 56.7% | 56.9% | 57.6% |
| イオブレス型・むっつりスケベ | 55.4% | 55.0% | 55.5% |
| イオ斬体型・いっぴきおおかみ | 57.0% | 57.0% | 57.0% |
| メラ型・おせっかい | 49.7% | 48.1% | 49.6% |
差は1ポイント前後で、誤差の範囲です。 むっつりスケベやいっぴきおおかみは強化を10%しか撃たず、しかもそのうち半分はもとから覚えるバーハ改なので、青枠の技を撃つのは全行動の約5%しかありません。何を入れても勝敗に届かないわけです。
青枠を空にしても結果はほぼ同じでした。強化のターンが、もとから覚えるバーハ改に回るだけだからです。
ただし例外らしきものも見つかりました。マホカンタ改は、ハーゴンとオルゴ・デミーラが入った呪文中心の相手に対してだけ伸びています。呪文を跳ね返す技なので筋は通ります。しかも、強化をよく撃つ性格ほど効きました(メラ型で比較)。
| 性格(強化率) | 呪文中心の相手での伸び(フバーハ改→マホカンタ改) |
|---|---|
| むっつりスケベ(10%) | +0.5 |
| いっぴきおおかみ(10%) | +2.0 |
| きれもの(20%) | +5.0 |
| おせっかい(30%) | +6.0 |
| ずのうめいせき(35%) | +6.0 |
おせっかいやずのうめいせきのグレイナルを持っている人は、呪文中心の相手が多いときにマホカンタ改にすると差を縮められます。ただし、それでもむっつりスケベ+フバーハ改には届きませんでした。また平均勝率はどの性格でも少し下がるので、相手が呪文中心とわかっているときだけの選択肢です。キラーマシンでも同じ相手に伸びていたので、偶然ではなさそうです。
ちなみに:グレイナルの性格27通り
強化の話からは少し外れますが、ついでにグレイナルの型3つ × 性格の強さも比べたので載せておきます。超のむっつりスケベも入れて、超でも戦えるかを見ています。表の「強化」は、その性格でグレイナルが強化(バーハ改・フバーハ改)を撃つ確率です。
| 性格 | 強化 | メラ型 | イオブレス型 | イオ斬体型 |
|---|---|---|---|---|
| 極 むっつりスケベ | 10% | 57.1% | 55.6% | 54.9% |
| 極 いっぴきおおかみ | 10% | 55.6% | 54.6% | 56.3% |
| 極 ちからじまん | 10% | 52.9% | 52.4% | 55.4% |
| 極 おおぐらい | 15% | 52.9% | 52.7% | 52.5% |
| 極 きれもの | 20% | 52.3% | 51.4% | 48.7% |
| 極 ぬけめがない | 20% | 52.0% | 51.1% | 51.3% |
| 極 おせっかい | 30% | 49.4% | 49.7% | 48.8% |
| 極 ずのうめいせき | 35% | 50.2% | 49.5% | 45.7% |
| 超 むっつりスケベ | 10% | 50.4% | 49.5% | 44.3% |
ここから言えることは4つです。
1. みんなの選択は正しかった なかモンDB の登録でいちばん多い「メラ型 × むっつりスケベ」が、27通りの中で1位でした。
2. 型によって正解の性格が変わる ブレス型(メラ型・イオブレス型)はむっつりスケベ、斬体型はいっぴきおおかみ・ちからじまんが上位です。ブレスは攻撃+きようさ、斬撃は攻撃で威力が決まるので、それぞれの数値が高い性格が勝っています。
3. 強化をよく撃つ性格は、どの型でも下位 おせっかい・ずのうめいせきは、いちばん良い性格より6〜11ポイント低くなりました。ずのうめいせきは全体攻撃を撃つ割合が高いという長所がありますが、ステータスの低さと強化35%で打ち消されています。キラーマシンの結果を見ると、強化を撃つこと自体よりも、性格のステータスの低さが効いていそうです。
4. 超でも、ブレス型なら戦える ブレス型では、超むっつりスケベは極むっつりスケベより6〜7ポイント下がります。それでもメラ型なら、わずかながら極のおせっかい・ずのうめいせきより上です(超むっつりスケベ50.4%、極おせっかい49.4%、極ずのうめいせき50.2%)。イオブレス型でもほぼ同じくらいでした。一方、斬体型では極より10ポイント以上下がり、27通りで最下位でした。
同じ27構成をもう一度回したところ、平均勝率の変化は最大0.6ポイントでした。1ポイント未満の差は誤差の範囲なので、順位にこだわりすぎないでください。
平均決着ターンも見ると、ブレス型では強化をよく撃つおせっかいが最も長く(3.01〜3.03ターン)、全体では攻撃の高いちからじまんの斬体型が最も短い(2.87ターン)結果でした。火力が落ちるぶん、試合が少し長引いています。
なぜ活路がないのか
ここまでの結果は、冒頭の「25〜33%」でまとめて説明できます。
- 失う側:攻撃を伴わない強化・弱化を1回撃つと、そのモンスターは攻撃の3分の1前後を手放す。強化35%の性格なら、平均して攻撃の約35%を手放している計算です
- 得る側:強化・弱化の効果は数ターンで切れる。2〜4ターンで終わる試合では、効果が働く時間そのものが短い
攻撃を1回あきらめてまで得た効果が、試合が終わる前に元を取れない。 これが、強化に活路が見つからない理由です。
逆に言えば、攻撃を兼ねる技なら損をしません。はげしいおたけびが付けて得だったのはこのためです。弱化を選ぶなら、ダメージを与えながら効果を乗せられる技が狙い目です。
今回の検証には、「残念性格(強化をよく撃つ性格)を継承の工夫で救えないか」という狙いもありました。結果は、やはり難しそうです。強化で味方を支えるより、上から叩いて相手の行動をいかに減らすか。それが現在のモンスターバトルの環境のようでした。
この検証の範囲
結論を広げすぎないよう、検証した範囲を書いておきます。
- シミュレーションの結果です。実戦の感覚とずれる部分はありえます
- 今回の結果から言えるのは「攻撃ターンの価値が高いモンスターに、攻撃を伴わない強化を持たせても得をしない」です
- 試した技は、強化がフバーハ改・まもりのたて改・カリスマバリア改・マホカンタ改、弱化がはげしいおたけびです。青枠がBランクのモンスターを使ったので、Aランクのバイキルト改は入れていません。あまいいきのようなダメージを与えない弱化は試していません
- 相手の顔ぶれは一例です。試合が長引く環境になれば、結果は変わるかもしれません
まとめ
| 検証 | 結果 |
|---|---|
| ジャミラスのはげしいおたけび | 付けた方が上(むっつりスケベで+2.9、いっぴきおおかみで+0.8)。ただしジャミラス自体は4体目の候補で最下位 |
| キラーマシンの青に強化を入れる | 同じ性格の青なしより伸びない(カリスマバリア改は±0、ほかは下がる)。性格を変えるだけでも40%前後に下がる。マホカンタ改は呪文中心の相手にだけ伸びる |
| グレイナルの青枠 | 何を入れても空にしても差は誤差の範囲。例外はマホカンタ改×呪文中心の相手(強化をよく撃つ性格ほど効く) |
| グレイナルの性格27通り | 登録最多のメラ型×むっつりスケベが1位。強化をよく撃つ性格は下位 |
| 決着ターン | 平均2.97ターン。2〜4ターンで94.8% |
- バトルは2〜4ターンで決まるので、攻撃を伴わない強化・弱化1回=そのモンスターの攻撃機会の25〜33%を失う
- 攻撃を兼ねる弱化(はげしいおたけび)は損をしない。付けた方が得で、多く撃つ性格ほど効く
- 性格は型に合ったステータスで選ぶ。ブレス型はむっつりスケベ、斬体型はいっぴきおおかみ・ちからじまん
- 攻撃役には、強化をよく撃つ性格(おせっかい・ずのうめいせき)を避ける
- 青枠の強化は勝敗にほとんど効かない。攻撃役に強化を足しても元は取れない
- 超でもブレス型なら戦える。斬体型は極がほしい
動画でも解説しています。

継承玉を選ぶときは 継承玉一覧 で候補を確認できます。「実戦ではこう使っている」「この条件でも試してほしい」などあれば、コメントで教えてもらえると嬉しいです。
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